​この連続ドラマの撮影で、ある一つのスタイルが確立され、ちくせいロケーションサービスの現在の強みとなることとなった。長期ロケ三ヶ月の予定が入った際、一番のネックは毎回のお弁当の発注だ。
まだ確実に引き受けてくれる店舗は数少ない。ながらも始まった撮影…。日頃弁当作りに慣れていない飲食店が作るお弁当は時間が経ち冷めてからの想定が全くされていない。
撮影現場は撮影スケジュール休憩１時間前には搬入させるが、大抵２時間ほど押しての食事開始。よって２〜３時間後に食べるのは当たり前。その想定がされていないお弁当は… ということで、大量の残飯が発生したのだ。
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それを見るのが嫌になって、飲食店に相談する。「温かい食事を出したい、どうすればできるのか考えてほしい」その結果、出された結論はケイタリング手間はかかるが、現場が満足する食事の提供こそが、こちらの達成感でもある。その日から試行錯誤を重ね、メニューの細部にわたるまで注文をつけたプロの飲食店相手にあれこれ素人の私が注文をつけることは、心苦しくもあったが、これはちくせいロケーションサービスの挑戦でもあった。

数日経つと、スタッフ・キャストがメニューを聞きに来るようになる。
「筑西に来てから体重増えちゃって困るよ…。毎日ありがとう。楽しみになっちゃったよ」
そういって、ケイタリングにご協力いただいた飲食店全てをブログに掲載してくれた。
時間的には大変な日々であったが、充実した撮影現場となった。

DVDには特典映像が付いている。「めしばな刑事ちくせいバージョンだ」
​主演の佐藤二朗さんが、ちくせいで行きつけにしていた店やケイタリングをホテルに届けいた店など、佐藤さん自身が食べに行きレポートしていますので、こちらも是非ご覧ください！